お出かけ」カテゴリーアーカイブ

不安。。。

明日から、3泊4日でソウルに行ってきます。
前川さんの韓国プロジェクトの一環で、メンバーの皆さんと一緒に。
今月のクレアが韓国特集なので熟読(でもあんなラグジュアリーな旅は無理じゃ)。

韓国は初めてだし、とても楽しみ。通訳もしてもらえるし。
ただ飛行機が怖いけど…(またそれか)。

しかしそれより不安なのは、前川さんと相部屋ってことかもな(笑)。
前川さんにお世話になってもう10年以上になるというのに、考えてみたら、「劇場or稽古場」「飲み屋」「前川さんち」以外で会ったことはほとんどない。
それに、サシで会ったのは、たぶん一回しか記憶にない(!)。

この距離感がほどよい感じで今まできたのだけど、いったいなに話したらいいんだろう。。。?

アートフェアはしご

夕方になってから、アートフェア東京(東京国際フォーラム)の見物へ。
2~30分くらいでさっくり見終わってしまったので、急いで秋葉原に移動して、101TOKYO(アキバ・スクエア)に、クローズ時間15分前くらいに駆け込んだ。
わたしは101TOKYOのほうが面白かったな。目的が明確で。もしわたしがバイヤーならこっちで買うと思う。なんとなく雰囲気的に。
でもそれよりこないだ見た美大の卒展のほうが面白かったような…。

それからオープンしたての「エチカ池袋」へ。いちおう挿絵の取材。池袋にはなじみがなく、大阪と同程度の土地勘しかないので、少し迷った。*

ペンタブ導入して、絵を描くのは確かに速くなったのだけど、東京に戻ってからというものわたしのほうが腑抜け気味。

明日からはビッとしよう。。。

聴講

きょうは、ロフトワークさん主催の現代アート講座に行き、101Tokyo(アートフェア)の裏方のみなさんのお話を聴いてきた。
本業はキュレーターだったりギャラリストだったり様々だけど、それぞれ、すごく真剣にアートについて考えているのが伝わってきた。たくさんの人があつまって組織的にものを作って行くのってカッコいい。

同年代の人たちが社会の中で一定の役割を果たすようになってきている。
わたしひとりでなにやってんだろって思っちゃうけど。。。

聴講者は学生さんが多いようで、さほど目新しい話はなかったが、最後のほうの話に出ていた、将来アートに関わりたいのであれば、アート以外でも自分の得意分野のスペシャリストになって、外から関わるという道もある、そのほうがアート自体の幅も広がるから大歓迎、という話にはすごく同感。こういうことは本気じゃないと言えない。
これなら誰にも負けないってことを持てたら、強いよね。

あと、コレクターの、買った絵との付き合い方についての話も興味深かった。
自分は一時的に預かっているだけで死んだら他の人に渡るのだからと、できるだけ絵が傷まないように大切にする人もいれば、自分の買った物だから一緒に年をとっていくのがいいのだという考えの人、傷んだら新しいのに買い替えてあげるのも作家の利益になるのだと考える人、そりゃあいろんな考え方があるだろう。

わたしとしてはできれば大事に保管してほしいけど、一緒に年をとるというのも素敵な考えだし、何回も買い替えてもらったらありがたいのも確かだし、正しいとか正しくないとかじゃないんだけど。。。うむむ。。。

すごいもの観た

先週末は、宝塚花組公演「太王四神記ーチュシンの星のもとにー」を観た。
元のドラマのファンの母が観たいと言い出し(ヨン様ファンではないと言い張っている)、もの好きの妹も便乗し、3人で行くつもりでいたら、寂しがりの父もくっついてきた。

めくるめく韓流ドラマとめくるめく宝塚のコラボは、予想以上にすごかった。
めくるめきすぎて、面白いとか面白くないとかいう次元を超えていた。
元々長大な韓流大河ドラマのストーリーと大勢の登場人物をむりやりまとめた職人芸。めちゃめちゃ展開が速くて、疑問なとこがあっても、突っ込む間すらなくドンドコ進む。それでいて見終わったときにストーリーがちゃんと理解できているのが不思議だった。
ザッツ・レビュー。。。

あまりにも別世界のことすぎて心の底からどうでもいいお話だったし、カッコいいのか悪いのか、わたしにはよくわからない美的感覚ではあったが、ジェンヌたちは最初から最後の大階段までの2時間半、ステージ上を走りつづけていた。
これはマラソンだ。。。マラソンを観るのに近い感動をおぼえた。

ラスト、トップコンビが羽の生えたクレーンで飛翔するとことか、ものすごかったな~。
あれを本気でやってるんだから、皮肉とかじゃなくほんとに頭が下がる。

演劇はほとんど観たことがない両親も、満足してるみたいだった。そりゃそうだろう。多少は見慣れているわたしでさえ、驚きの連続で、口をあんぐり開きっぱなしだったもの。
母は1,750円もする「朱雀の神器ストラップ」をまんまとお買い上げしそうになっていた…。

12人のそりゃ恐ろしい日本人

劇団チャリT企画「12人のそりゃ恐ろしい日本人」(下北沢OFF・OFFシアター)を観た。
占い師Sさん&編集者Aさんのお友達の劇団。

チャリT企画は早稲田の劇研出身でもう旗揚げしてから10年以上たつそうで、学生時代から劇団名は知ってたんだけど、観なくていいかな~と思ってた、(当時早稲田に入った広末涼子を攻撃?したりとか、きわどい雰囲気だったので)それを今ごろになって観ることになるとは…。

すごい濃ゆい芝居だよ~と聞いていたけど、意外と観やすかった。
バンカラ☆ポップと言うだけのことはある。
10年前には観てないけど、10年の重みみたいなものはすごく感じた。

まず客入れの曲が「贈る言葉」、「春なのに」、尾崎豊の「卒業」、斉藤由貴の「卒業」、そしておニャン子クラブの「じゃあね」。。。ははは
尾崎豊って昔は大っ嫌いだったけど、今聴くとなんだか可愛らしい。

芝居の内容は裁判員制度、死刑、テロ、毒カレー事件、派遣村…、などを扱った社会派。
まだ公演中だからネタバレは控えるけど、前半は怪談じみた感じだったのが、だんだん現実と狂気の境がわからなくなっていくのがかなり面白かった。

きれいにまとまっていたけど、せっかく一般にも通じる大きなテーマを扱っているんだから、もっと大きな劇場でもっと派手に宣伝してやったら、もっとよくなると思うなー。(昨日が初日で今日は平日なのに、満席でキャンセル待ちも出てたみたいだし)

芸大+五美大・卒展見物記

きょうはまず東京都美術館で、芸大と、武蔵美の大学院の卒展を見た。
それから国立新美術館に移動して、東京五美術大学連合卒業・修了制作展を見た。(東京五美術大学というのは女子美・東京造形大・日芸・武蔵美・多摩美だそうな)

美大生の卒業制作になんでそんなに時間がかかるのかずっと不思議だったのと、先日、銀座芸術研究所の森下さんから、美大の卒展はとてもレベルが高い、なのにほとんどの人は就職したりして美術家にはならない、とくに上手い人に限ってみんなやめてしまうのだ、という話を聞いたので、いったいどんなものなのかと思って見に行ってみた。

こうして見ると、、、芸大生って、ずばぬけて上手いんだねえ~。
他の美大に比べてばらつきがないというか、なんだこりゃ、というのがいない。すごく気合いが入ってて、これなら時間かかるのもわかるわ…と思った。

五美術大学のほうは、すごい人はほんとにすごいのだけど、アイデアに技術が追いつかない残念な作品も多く、中にはちょっと気の抜けたのもあった。
でもまだ22歳とかそこらだもんね…。あれだけ大きなものを作るだけでも大変なのだ。
学風の違いもなんとなくわかった気がして面白かった。すごい作品数で疲れたけど。
油絵のでっかいのがドコドコ並んでるので油の匂いにやられて気持ち悪くなった。

こんな上手い人たちが大勢、毎年毎年輩出されているのか。。。少子化だってのに~
これがみんな絵描きになったらわたしなんかもうホトホト困ってしまうがそうはならない。
早熟だなあと思うけど、22歳くらいの時にしか描けないものもあるだろう。このままやっていくと変に熟練してつまんなくなってしまう人もいるだろう。

それに、一生で一つ作品を作れたら幸せなのかもしれないなー、とも思う。
その一つが卒業制作だって人もいるだろう。
一生で一回きりだと思うからこそできた無茶もあるだろうし、これでやりきってしまったという人もいるだろう。それはそれで素晴らしいことだ。
満足してやめてしまったとしても、そのとき作品に込めた気持ちの切実さは変わらない。

ずるずる引きずっていく業と、すっぱり昇華された業と、どっちが重いかはわからない。
続ける気持ちが無くなってしまったらいくら技術があっても仕方ないし、続けていくことこそが、才能ってやつなのかもな、、、とは思うが、引きずり続けていることを偉いことだなんて勘違いしちゃいけない。
上手い人ってのは、えてして絵以外のことも上手かったりするし、描かないですむならそのほうがいいし、まともな道に進めるならそのほうがいい。
そして、絵しか描けないダメ人間(笑)ばかりがずるずると残って行く、と。

一度はやめても、何年もたってから、美術の道に戻ってくる人もいるんだろう。

わたしがもし美大に行ってたら、上手い人に囲まれて自信なくして、たぶん今ごろ絵描きにはなってないと思うし、人生ってどう転ぶかわからない。

だいたい大学ってのは勉強するとこであって、職業訓練するとこじゃない。わたしの行ったのは普通の大学だったけど、覚えたことは今も役に立ってる。

だから今日の美大生たちがこれからどの道にすすんでも、勉強したことは、きっと、無駄にならない。。。このポリリズム。。。笑

だけどまた就職難だからこのまま美術やってっちゃう人が多かったりして?

と、絵のことばかり書いたけど、造形も面白かった。
こんないろんな材料を使いこなせるのにやめちゃうなんてもったいない、そのノウハウをわたしにおくれ~、と本気で思う人もたくさんいた。
いや、もったいないとか言いっこなしなんだけどね。。。

川越半日観光

きょうは、大学時代の友人Sちゃんと、川越に遊びに行った。
Sちゃんが、車出すよ~と言ってくれたので、のこのこと待ち合わせ場所に行ったら、いきなりベンツだし。それもツーシーターの、趣味的なやつ(笑)。
なんで川越かというと、川越市立美術館というところで、川越出身の挿絵画家、小村雪岱の展示があったので、日本画の心得のあるSちゃんを誘って見に行くことにしたのだった。

わたしは卒論のテーマにも小村雪岱をとりあげたし、今住んでる部屋も、雪岱の菩提寺が近いからという理由で決めた。

戦前の挿絵の原画はほとんど散逸しているし、今回展示されてた作品も多くはなかった。
それもほとんどは下描きだけだったけど、たぶん最も有名な作品のひとつ、「お伝地獄」の、真っ黒の波の間に女の足が見えている挿絵の原画があって、感激。
ものすごく細い面相筆の線と、墨ベタを塗りつぶした手の跡が鮮やかに残っている。
新聞小説の小さな挿絵のために、4倍くらいの大きさで描いているのだけど、あの繊細な線をつぶさずに再現していたのだから、当時の印刷技術もけっこうスゴイ。

ふだんはミュージアムグッズには全く興味ないのだけど、雪岱の、泉鏡花「日本橋」の装幀画を図案化したハンカチは買わずにいられなかった。
日本橋の装幀はホント素敵で、学生の頃、大学図書館に復刻版が置いてあって、禁帯出だったので、しょっちゅう書庫に入っては眺めていた(なんちゅう青春だ)。

あと今回は展示されてなかったが、やはり泉鏡花の「春昼後刻」の装幀も大好きで、国立国会図書館で見たんだけど、夢みたいにきれいだったなあ…。
少部数の木版による、雲母刷り+空刷り(エンボス)の、超豪華な、宝物としての本。
安くみんなの手に入るのも大切だけど、本が宝物だってことも忘れちゃいけないなと思う。

それから川越の蔵造りの町並みを見物。古くて重厚な瓦の屋根屋根はなかなか素敵。たぶん最近のことだと思うが、観光地化が進んでるらしく、けっこうな賑わいぶり。

いま、人力車が出てくる小説の挿絵も描いてるのだけど、あちこちにいる人力車のお兄さんたちは客引きに一生懸命でちょっと怖かったので、古い人力車が飾ってあるのをみつけて、車輪の金具とか細部を写真に収めた。

人気があるという鰻屋さんでお昼をいただき、名物のさつま芋のお菓子を買い、徳川家ゆかりの(川越は江戸から日光に向かう途中にあるので)喜多院を見学。
中庭の縁側でひなたぼっこ。梅がきれいに咲いていた。桜の季節はさぞかし。

杉浦日向子さんが、雪岱の絵は何度も線をなぞって描いてるようで粋ではない、江戸的ではないというような内容のことをどこかで書かれていた。
それはたしかにその通りで、粋というのとは違うしっとりしたところが魅力なのだが、「小江戸」川越の町並みをみると、ああ、雪岱は川越の人なんだなあと納得できる。

夕方には東京に戻り、銀座で降ろしてもらって、ザ・チョイス大賞展(伊東屋ギャラリー)を見物。今年は作品ファイルも置いてあった。
わたしが入選した頃なんて、ファイルにまとめられるほど作品持ってなかったなあ。伊東屋のメルシー券が2千円分以上たまっていて、何か買いたいが欲しい物がない。
ZARAで春物のワンピースを買って帰宅。

ギャラリーめぐり

今日は夕方から時間ができたので、ギャラリーめぐり。

カウパレードでご一緒した竹井千佳さんの個展(HBギャラリー)は、ちょっと意地悪ですごく可愛かった。ご本人も絵の中の人物みたいにキュートでした。

去年のDreaming展でご一緒した佐々木一澄さんの個展(オーパギャラリー)は、いろんな絵があったけど、超・超シンプルな、山とか川の絵が良かったなあ。

切手展(ギャラリーダズル)はとても賑やか。はじめて拝見する方が多かった。

それから自分用の小さいキャンバスを買いこんで帰宅。

津軽海峡・冬景色

今日はぐっすり眠れたので、朝からホテル近辺を散歩。
なぜか猿山がある熱帯植物園(猿はきもちよさそうに温泉につかっている)と、その近くの海岸。

対岸には下北半島が見える。空気が澄んで海がキラキラ。(注・写真奥に写っているのは函館山です)今回は天気に恵まれて、今朝はこの冬一番の冷え込みだったそうだが、雪は少なく、湿気があるので、東京の寒さと違ってなんとなくさわやかな感じさえする。

それから病院に行って、叔母の様子を見てから、お土産を買って、また空港へ。
さらに空港の売店で、例の花畑牧場の生キャラメルを買う(並ばなくても買えた)。たしかにおいしいけど花畑牧場は十勝だし、六花亭は帯広だし、白い恋人は札幌だし、わたしは函館土産といったらやっぱりトラピストクッキーだと思う!

今年は函館開港から150周年なんだそうな。
母は、100周年のときに三波春夫が歌ったテーマ曲を今もおぼえていると言っていた。

函館は、山もあるし、海もあるし、温泉もあるし、空港もあるし、テレビ局も、新聞社も、野球場も、競馬も、競輪も、自衛隊駐屯地も、学校も、病院も、歴史も、観光名所も、市電も、夜景も、朝市も、おいしいものもたくさんあって、デパートでもだいたい有名なブランドはおさえているし、いろんなものがこぢんまりとまとまっている、不思議な街だと思う。

他の人と違ったことをやってやろうという野望をもたなければ、概ねいいところ。
マンションなら雪かきもいらないし、隠居するには最適なのかも。

隠居にも本人の気持ちの持ちようによって、いい隠居と悪い隠居があると思う。
父は定年後には、もしかしたら函館に戻りたいのかも知れないけど、戻るなら、なにかここでしかできないことをやるつもりで、明確な目的を持って強気で戻ってほしいものだと思う。
そうじゃないと、いくらでも内へ内へとひきこもれてしまいそうな、妙な引力のある街だ。

帰りも何事もなく、無事に羽田に到着した(JALに乗ったのは初めて)。
今度は初夏に行きたいな。山手の方とか、とことこ散歩してみたい。
はやく北海道新幹線が開通するといいなあ。。。

北の宿から

ところで函館は温泉地でもあるのだ。泊まったのはもちろん温泉宿(湯の川温泉)。
温泉に入ってちょっと寝てから、終わらずに持ってきてしまった仕事をやっつけた。
やだなあ、文豪みたいじゃん。…しかしノートパソコンがあって助かった。フロントに頼み込んでプリンタを使わせてもらい、確認してから無事送信。
「怪異伝説ダレカラキイタ?」の4巻め、「恐怖の教室」の見返しの絵なのだが、これでここのところずっとかかりきりになってた仕事が片付いて、ほっと一息。

病院に行くと、何日間かICUにいる予定だった叔母が、もう一般病室に移っていた。
かなり順調に回復しているようで、本当に良かった。

親戚みんなと「函太郎」で昼食。回るお寿司なんだけど、すっっっごく美味しかった。
伯父の経営しているレトロな遊園地には日本最古の観覧車があるのだが、その観覧車にまつわる話を聞いたりできて楽しかった。

それから、いとこと一緒にロープウェーで函館山にのぼった。観光もオフシーズンだし、こんな時期にのぼるなんて変らしいのだが。遠くまで見えていた景色が、あっというまに灰色の吹雪にのみこまれたり、しばらくしたらまたくっきりと見えてきたり、ずっと見ていて飽きなかった。

雪のためか家々のつくりがシンプルなうえに、色彩感覚がカラフルで、それがぎっちり密集していて、マッチ箱みたいでいちいち可愛らしいのだ。

それにしても、道ゆく人がみんな両親と同じ言葉を話しているのが面白い。(両親は函館をはなれてもう40年近くになるけど、いまだに函館弁が抜けない。)

わたしはラバーダックのスノーブーツ(←パリス・ヒルトンも愛用…笑)をはいて歩いた。非常に暖かいし滑りにくくて快適だったのだが、歩き方が変だと笑われた。

タクシーがひまそうにたくさん流していて、長距離の移動にはタクシーを使った。運転手さんがみんな話好きで、教えたがりで、それも面白かったけど、帰りは市電に乗った。函館に来たら市電には乗らなきゃね。

夜はお部屋にマッサージさんに来てもらって少しリラックスできた。

函館の女

はるばるきたぜ函館~(←お約束)
いやあ、去年の紅白のサブちゃん、良かったよね!
…じゃなくて、今日は、母と、両親の故郷・函館にやってきた。

叔母の手術のお見舞いのため。

わたしは函館に来るのはもう10年ぶりくらい。
ほんとはわたしが母を元気づけなきゃならない立場なのだが、なにしろ飛行機恐怖症なので、離陸・着陸時には母に手を握ってもらっていた。
でも、天気もよく、揺れることもなく、定時に無事着いた。(携帯を座席に置き忘れて空港で呼び出しくらったりしたけどね、、、)

手術の前に叔母と話すことができ、集まっていた親戚たちとも久々に再会できた。

叔母が手術室に入った後、いとこと一緒に病院の近所にある五稜郭タワーを見学。
地元の人はこういうところには行かないし、わたしも行ったことがなかった。

でも、展望台にあがるエレベーターのドアが開いた瞬間、目の前に、真っ白な雪の結晶みたいな五稜郭がぱあっと広がって、感動してしまった。
このタワーは最近建て替えられたものらしいのだけど、旧タワーは、函館の観光事業に燃えていた祖父の夢だったのだそうで、そういう意味でも、今回見に行けたのはとても良かった。
土方歳三押しのグッズが山盛りで、Tシャツを買おうか軽く迷ったけどやめた。

叔母の手術は無事終わり、ICUで面会したときもしっかりした様子で安心した。
母はずっと付き添うつもりだったようだが、ICUでは無理なので、ホテルに泊まった。

トリックスター

いろいろと差し迫ってきて、遊んでる場合じゃないのだが、、、

友人Bちゃんと、インペリアル・アイス・スターズ公演「眠れる森の美女」を見てきた。
バレエの演目をスケートでやっちゃおうなんて、ロシア人って、繊細なんだか雑なんだか。

厚生年金会館のステージ上に、ほんものの氷のリンクを張ってたので、前から5列目の席だったのだけど、けっこう冷気がきた。
衣裳とか装置とか照明とかにはもう少し頑張ってほしいところだったが、あのせまいリンクで、デススパイラルとかスロウジャンプとかもやっていた。
ちょうど目線の高さがリンクと同じだったので、首が疲れたけど迫力はあった。

でも日本の観客もこのごろは目が肥えちゃって、ちょっとやそっとじゃ驚かないので、前半は拍手もまばらで寒々としてたけど、後半はなかなか楽しかった。

カタラビュート役(なのにほぼ主役)のイリヤ・クリムキンひとりがずば抜けてうまくて、まさに水を得た魚のよう。トリックスターの本領発揮で、やっぱりいい味だしてた。
カーテンコールでトリプルアクセル跳んでくれるかと期待してたのにな~、千秋楽だったし。
うっかりプログラムにサインまでもらっちゃった(だってサイン会やってんだもん)。Bちゃんはまた今度もフィギュアの世界選手権を見に行く予定だそうだ。すごいな…。

で、バンクーバー五輪に行かない?と誘われた。
そんな先のことわかんないよ~、行きたいけどさー。

終演後、新宿御苑に行って、芝生にごろんと寝転んで空を眺めた。屋根のないところで寝転ぶのは久しぶり。雲ひとつない夕暮れの不思議な色の空に、ほんとにすいこまれてしまいそうだった。

タイム・クレヴァス

きょうは横浜トリエンナーレに行ってきた。
大学の先輩が出展されてたので(すごいなあ)。

全体のテーマが「タイム・クレヴァス」ということで、時間や、歴史の表現として、映像、光、音を使ったもの、それにパフォーミングアートが中心だった。
わたしには時間を連続的に把握することが非常に困難なので、映像を見るといつも戸惑ってしまうのだが。。。すごく面白かった。

ああ、見つめるだけじゃだめだなと思った。
いったいなにを見つめているのか、わからないまでも探ろうとしなくては。(もしこれから行かれる方は、有料の音声ガイドを借りたほうがいいです。音声ガイドがないと成立してない作品があったので。)

夜は、前川プロジェクトの初顔合わせ。
赤坂の「やさい村 大地」で。サムギョプサルってはじめて食べた。みたことない野菜が山盛りで、おいしかった。
だらだらしゃべるだけなのかな~と思ってたら、なんか話がどんどん進んでいって驚いた。
おー、プロジェクトって感じ!(いつもひとりで仕事してるから新鮮~)

さ、明日からは、しばらくひきこもるよ!

シルクドゥソレイユ「ZED」

舞浜に先月オープンしたばかりのシルクドゥソレイユ「ZED」に行ってきた。
劇場には、イクスピアリの奥、アンバサダーホテルを抜けて行く。かなり遠い。でもあのへん一帯の嘘くさい建築が、サーカスっぽいといえばサーカスっぽい。

わたしはシルクドゥソレイユ初体験で、今日は友人Kに連れてってもらった。
はー。。。楽しかったー!!! もう1回観たい!

あまりにもすごい技ばっかりでだんだん麻痺してくるとこもあるけど、空中ブランコとか綱渡りとか、生理的に魅きつけられずにいられない。
体操やらバトントワリングやらの元選手を揃えてるだけあって、動きがすごくきれいだし、音楽もよかったし、演出もおしゃれだし。

専用劇場でずっと同じ演目ならではの舞台装置もとっても豪華だった。
簡略な舞台装置を作っては壊しの繰り返しの日本的な世界観とは全く違う発想。
カナダ政府が援助してるそうだけど、その心意気、すばらしい。日本政府もマッスルミュージカルとかもっと支援してあげればいいのに。現在の歌舞伎があるのも明治時代に政府が支援したおかげなんだし。

それにしても、すべての子どもにはシルクドゥソレイユを観せるべきだ。
悩み事のある大人も観に行ったらいい。人間ってすごいなあって思うから。
友人Kによれば、ラスベガスでやってる演目「オー」がいちばん面白いらしいけど。
むにゃー。。。ラスベガスかあ。。。行ってみたいなあ。。。

東京デザイナーズウィーク

神宮外苑でやってた「東京デザイナーズウィーク」を覗きに行ってきた。
わたしは他人の目をあまり意識しない質なので、デザインやおしゃれについて語る資格はないんだけど、興味だけはあるので。

カーサブルータスに載ってるみたいな椅子がいっぱいあった。
こういうのって、なんか余分なものをそぎ落として洗練させてく方向なのかな。
わたしはノイズの混じったままの、雑然とした状態のほうが好きなんだなあと思った。

でも、ノイズを完全になくそうとするのは相当むずかしいことだろう。洗練させようとしてるのにうっかり雑音が混じると、かえって気持ち悪くなってしまう。
今日だって、隣の神宮球場で早慶戦をやってたのでBGMはコンバットマーチだったし。
おしゃれってたいへんだなー。。。

入り口で渡されたパンフ入りの袋にでっかく「TOKYO」と書いてあって、いかにもわたしおしゃれですよといいたげで、帰り道に持って歩くのが恥ずかしかった。