メロンはどこへ行った

先日実家から送られてきたマスクメロンが食べ頃になり、たいへんおいしくいただいた。
おじいちゃん(北海道人)は生前、「メロンは夕張メロンしか食べない」と言っていた。
そりゃあ夕張メロンもおいしいけど、千葉のメロンだっておいしいので、そんなガンコなことは言わずに食べてみればいいのになあと思っていた。

そういえば、最近プリンスメロンを見かけなくなった気がする。
あれはあれで、皮をむいてサクサク食べる楽しさがあったのになー。

世界陸上

大阪の世界陸上を見に行くことにした。
わたしは慢性運動不足だけども、スポーツを見るのは好き。スポーツ選手は普通の人間には考えられないような変なポーズをするので面白い。
特に跳躍系の動きなど見ていると、人間の身体ってこんな変な形にもなるんだなあ、だったらデッサンとか多少狂ってても気にしなくていいよね、と、たいへん勇気づけられる。(彼らは現実の存在なのでデッサンが狂ってるわけがないんだけど)
で、やっぱり、テレビだと立体感がよくわからないので生で見たい。

一緒に行く友人Rとうちの妹は二人とも会社勤めなので、最終日とその前日の土日だけ見ることにした。友人Rのお仕事の関係で、割引でチケットを入手できた。
棒高跳びのよく見える席をとってもらった。とても楽しみ。

心境の変化

展示するのってクセになるのかもしれない。
やっと一段落ついたばっかりなのに、また展示やりたくなっちゃった!
前は全然興味なかったのになあ。
個展は大変だけど、なんかまたやりたいなあ…。

毒身

明日、星野智幸さんの『毒身』(講談社文庫)発売です。
装幀イラスト、毒々しくて、ツヤツヤして、なかなかいい感じに仕上がりました。
題名もすごいけど、帯のコピーが強烈。独り身の毒は蜜の味って…なはははは!!

4年前、わたしがまだイラストレーターを始めたばかりだった頃に、銀座にあったギャラリーで、星野さんの小説の装丁画を描くというコンペがあり、すきな小説の絵を応募してよかったので、いくつか読んでみて、当時ちょうど描きたかったイメージに近かったので、この小説を選びました。

それで星野さんに、文庫化される時は表紙に使いたいと言っていただいていたのですが、もう4年も経っていたので、正直あてにしてませんでした(笑)。でも、こういう形で本になって良かったです。種は蒔いとくものだなあと。

はじめ描いた時は、適当なサイズだったのですが、今回、文庫用に修正しました。
今とは画風が多少変わっているのですが、4年前の絵を生かす形に出来たと思います。
題名に隠れてますが、この絵のポイントは、真ん中でたわわに実っている蜜のようなマンゴーです。

毒身 (講談社文庫)

毒身 (講談社文庫)

    • 作者: 星野智幸
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2007/07/14
  • メディア: 文庫

自然治癒

今日は、また整体に行った。
身体の歪みが、なぜか、劇的に良くなってたそうだ。
なんでだろう? ニューヨークに着いた時は、全身バリバリだったし、その後も寝不足が続いたうえに、ろくに食べずにひたすら歩き回ってたし、飛行機も身体にいいとはとうてい思えないし…。でも確かに全身が軽い。

もしや、絵を描いてなかったからだろうか?

久々にまったり

今日は、借りていたノートPCを返すため、友人Kと会った。
PCが無かったら、旅行中寂しかっただろうな。ダイヤルアップ接続でイライラしたけど。
友人Kは先月ロンドンに取材に行って来たばかりで、ウエストエンドで「メリーポピンズ」を観ていたので、その話などしながら、まったり。
10年ぶりくらいに桂花ラーメンを食べたのだけど、あんな味だったっけか?

ご心配をおかけしました

本日、ニューヨーク視察旅行(?)から無事に帰国。
全体的な感想としては、ニューヨークそのものがすごいというよりは、世界中のものがなんでも集まっているところがすごいんだなという感じ。
だから、中心にいなくても、端っこにいたほうが、むしろ面白いことが出来るかもしれない。

でも、やっぱり、行ってみて良かった。
最後の夜は眠れなかったので携帯をいじっていたら、偶然、国際ローミングがつながった。
そうだよね、ここニューヨークだもん、つながらないわけないよね…。悪いのはソフトバンクじゃなくてわたしだったのだけど、でもわかりにくいと思うな。

あとでもう一度説明書をひっくり返したら、一番小さい紙切れに接続方法が書いてあった。大きい説明書を何度も読んだのに~。
Mさんに連れて行ってもらったお土産屋さんで買ったチョコレートが、空港では3倍の値段になっていてびっくりした。

あちらにいた間、このブログのアクセス数がふだんよりだいぶ増えていた。…いろんな人に心配かけてるんだろうかわたし。どうもありがとうございます。
いまどき海外旅行なんか、慣れた人にはどうってことないことなのにね。
まあ、わたし引きこもりだからなあ!

読み返すと、最初のほう、かなりびびっている。
でも旅行中に日記を書くのは、いろんなことを忘れずにすむので、おすすめです。

わがまま歩き

すっかり忘れていたが、昨日の朝はエンパイアステートビルに上ったんだった。
今朝はマンハッタン島を三時間かけて一周するクルーズに行ってきた。なかなか気持ち良かった。ただ川の上まで排気ガスがきていてちょっと閉口した。
今日も昨日に引き続きいい天気だったので、眠くなってしまって困った。
自由の女神って緑色だったんだな。ずっと白だと思ってた。

それからチェルシー地区のギャラリーめぐり。このあたりは現代美術系らしい。
人通りがすくなくて独特の雰囲気の場所だったので、最初はびくびくしていたが、ひとつギャラリーを覗いてしまえばあとは平気。すぐに慣れて、ズカズカ歩きまわった。

今はバケーションのせいなのか、閉まってるとこも多かったが、それでもすごい数のギャラリー。しかもそれぞれがとても広くて作品数も非常に多い。面白い作品がたくさん展示されていた。
でも、日本も全然負けてないし、なんだか、もっと堂々としていていいんだな、と思った。
今回はPCで描いた絵を持ってきたけど、また機会があれば、絵の具で描いた絵も見て欲しい。

***

それから、岩清水同好会の、NY在住のMさんが展示を見に来て下さって、初対面。
うまく連絡がとれず、すっかりあきらめていたので、会えてほんとによかった。
Mさんのお友達の板前さんが働いている、お寿司屋さんに連れて行っていただいた。その名も「スシサンバ」。店のド派手な内装、大音量の音楽、原色の寿司。
戦場のような祭りのような大騒ぎがくりひろげられていた。味は、お寿司とは別の食べ物だと思えば、なかなか美味しかった。

これで今回の目的は全部果たした。ひとりで旅行すると、友だちが増えるということがわかった。明日は飛行機だ。あー

足にマメができた…

今日はまずグッゲンハイム美術館に行った。
そしたら外壁が工事中で、まわりに木材が組まれて茶色になっていてすごく残念。でも中は工事はしていなかった。ぐるぐるのスロープでちょっと気分が悪くなった。
’78年生まれとかの若い作家の作品も展示されていた。うぬぬ。
常設展示の絵の、白い鉄の額縁が、建築のデザインと合っていて面白かった。ルソーの、フットボールをするヒゲのおじさん達の絵が見られて良かった。

次に、フリック・コレクションに行った。昨日と今日で、フェルメールを7点くらい見た。東京などで見たのを合わせると、じつはフェルメールはもう半分近く見てるんじゃないだろうか…。
フラゴナールの大きい絵がたくさんある部屋が圧巻だった。
あと、トイレがすてきだった。

で、もう美術品はお腹いっぱいという感じになったので、画材屋さんめぐり。
とくに目新しいものはなかったけど、なんでもあった。
とりあえず、画材屋さんの匂いをかいだらホッとした。

***

そして、ギャラリーのレセプションパーティ。
大勢のお客さんが来てお部屋にみちみちに詰まって、暑くて頭がぼーっとした。こっちはしゃべれなくて固まってるのに、お客さんの方からどんどん話しかけてきてくれて、ありがたかったのだけど、答えようのないようなことばかり聞かれて困った。
この海はどこの海なのか?とか(九十九里浜です)、ラインとドットが良いとか(そうなのかなあ…)、日本語でだってうまく応対できない、わたしは。
サインを求められたのはびっくりした。そんなもんどうするんだろうか。

打ち上げはタイ料理屋さんで、アミノ酸を摂取。夜遅くまでまたいろいろ話せてとても楽しかった。

お宝ざくざく

今日はメトロポリタンミュージアムに行った。
6時間半かけて、今日入れる部屋全室を踏破した。ただ通りすぎただけの部屋もあったけど。足がもうガクガク。よかったのは服飾研究所のポール・ポワレの特別展。友人Kに見せたかった。
あとモダンアートが良かったなあ。奥の方なので人が少なくて安らげた。全部まわれば世界の美術史をだいたい網羅できる。でも日本美術はさすがにちょっともの足りなかった。それにやっぱりイスラム系は弱いみたいだった。
しかしよくもまああんなに、世界中の財宝をざくざく集めたもんだ。
こうしてみると、歴史的に、人は美術を必要として来たんだなと思える。

夜は、クリスピークリームドーナツを食べてひと休みしてから、ミュージカル「メリーポピンズ」を観に行った。ニューアムステルダム劇場は、意外に小さくて、日本でいえば南座みたいな感じ。
英語はぜんぜんわからなくても、有名な曲ばかりだし、なかなか楽しめた。ディズニー物だと思ってそれほど期待してなかったのだけど、最後のとこなんかちょっとじわっと来ちゃったよ。

それにしても、こちらの人は大きいので、自分が小さくなった気がするのはたいへん良い。

意外に楽しくやっている…

とりあえず、なんとか歩いて行けそうなMOMAに行くことにして、てくてく歩いていたら通り過ぎてセントラルパークに出たので、しばらくぼんやりしてからMOMAに戻ったら、チケット売り場で、行きの飛行機で一緒だったSさんにばったり会った。

MOMAは、超有名な絵が山ほどあって、鼻血が出そうだった。
日本で行列して見たことのあるのもけっこうあって、「やあ、また会えたね~!」というへんな感動のしかたをした。

それからSさんとレストランに入って、こちらにきてはじめてまともなものを食べた。その後いったんSさんと別れて、Sさんがおすすめだという、大きな教会とロックフェラーセンターに行ったがロックフェラーは祝日で中に入れなかった。
そう、今日は独立記念日なのだった。

わたしはとくに興味もなかったのだけど、Sさんが、やはり飛行機が同じだったF君も一緒に花火に行こうと誘ってくれた。
待ち合わせまでに時間があったのでホイットニー美術館にも行って、ホッパーとか、サイケデリックヌーボーとかの展示を見て、感動して外に出たら雨が降っていたのでここでやっと地下鉄に乗ろうという気になった。

疲れたのでホテルに帰って一休みしてから花火へ。雨なのに。
国連のあたりで見た。花火の色は赤・白・青が基調で、ピースマーク形の花火も上がっていた。
帰りはすごい人ゴミで夜遅かったけど地下鉄も全然へいきだった。
一日でできることって案外多いものなんだなあと思った。

搬入完了

昨晩はまた徹夜して、プリントして持ってきた絵を木製パネルに貼っていた。
で、できたのをキャリーバッグに入れて歩いてゴロゴロ運んで行った。

ギャラリーは、ホテルからわりと近くて助かった。
看板とかでていないので見つけにくかったが、すっきりしたすてきなギャラリー。
展示の準備は和気あいあいとした雰囲気で、みなさん親切で、とても楽しかった。

作品の点数も多く、かなりの力作ぞろい。
わたしのも、飾ってみたら、思ったより良くて、ひと安心。
ホテルに帰ったらもうへとへとで、まだ明るいのにばったり倒れて眠ってしまった。

携帯電話がつながらない。
こないだ買い替えた時に、国際ローミング申し込んだと思ったんだけど。ソフトバンク~。

てんやわんや2

NYに来た。例によって、出発直前にてんやわんや。
飛行機に乗る前に二徹していたので時差とか全然感じない。
大あわてで、しかも大荷物で、空港行きの電車に乗ってから、これからわたし飛行機に乗るんだ怖いよ~、と思ったが、すでに疲れはてていて、現実感がまったくなかった。
空港でオロオロしながら、ああわたしったら、スキだらけだなあと思った。
置き引きするならわたしを狙えば簡単だ。警戒心はすごくあるんだけど、なんだかズレた警戒をしているのだ。

明日が搬入日。まだホテルでやらなきゃならない作業がある。
そのあとのことは明日の晩に考えよう。
へたするとホテルでぼ~っとしてるうちに帰る日になってしまいそうだ。それじゃあ家にいるのといっしょじゃないか。
ああ帰りにまた飛行機に乗るのかと思うとゆううつだなあ…。

暮らしの哲学

池田晶子さんの最後の最新刊「暮らしの哲学」の見本が今届いた。
まださっとめくってみただけだけれど、とてもすてきな本になってます。
終わりと、始まりがリンクしているような…。
明日発売のようです。ぜひ手に取ってみてください。

暮らしの哲学

    • 作者: 池田晶子
    • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
    • 発売日: 2007/06/29
  • メディア: 単行本