参詣曼荼羅

今月は、仕事で鍋焼きうどんの絵と、もんじゃ焼きの絵を描いた。
いま描いてるのは富士宮焼きそばがテーマ。。。B級イラストレーターっす!
「なんでもいいんで岩清水ワールドでお願いします」と言われたんだけど、(焼きそばそのものを描かなくてもいいらしい…)富士宮焼きそばって食べたことないし、それはつまり岩清水ワールド圏外ってことなんじゃないかな…。(東京にもいくつかお店があるみたいだから近いうちに食べたいけど)

などと思いつつ、いろいろ調べてるうちに、富士山本宮浅間大社にある、狩野元信?作の「富士参詣曼荼羅」に行き当たった。この図柄が、わたしがイメージしてた構図にすごく似ていたので、興奮してさらに調べたら、参詣曼荼羅というジャンルがあるらしい。
富士山の他にもいろんな山やお寺のものがあって、構図もだいたい同じ。
日本の曼荼羅っておごそかな感じのものが多い気がするのだけど、参詣曼荼羅は、生き生きしていて、とくに、月と太陽の表現が面白い。

狩野元信の作品はさすがに高級な感じがするけど、チベットあたりの絵みたいな素朴な雰囲気のものもある。ゴーギャンの「我々はどこから来たのか…」みたいな要素のある絵もあった。共通するのは、いろんな情報が描き込まれた、地図みたいになってるとこ。
こういうのを見た昔の人は、富士講や、お寺の参拝に行きたいと思っただろうな。夢の国みたいだもの。わたしも富士山に登りたくなっちゃいそうだ。
いいなあ。。。画集とかあったら欲しいなあ。

もどかしい!

今週はよく働いた。来週も忙しい。
でも、たくさん仕事したり、展示やったり、いろいろ勉強したりしてると、頑張ってるってだけで、つい、充実してるような錯覚をしてしまいそうだ。

いまやってる仕事はどれも面白いし、毎日が楽しいからなおさら。
確かに頑張っているとは思う。でももっとたくさんやりたいことがあるのを、忙しい、忙しいと言いながら、自分のこと甘やかして、先送りしていないか。
先送りしてるからといって、けしてそれが大切じゃないわけではなくて、むしろ大切すぎて手を付けられないでいるのに、目先の〆切に夢中になってるうちに、タイミングを逃してしまいそうで怖い。

まず、いくつか考えなければいけないことがある。
それに去年から今年にかけて描いた絵のブラッシュアップをしたい。
新作を描くのも大事だけど、これはやっておかなければいけない。そしてそれを、しかるべき人に見てもらいたい。
会いたい友達もいる。

なのに、ひとつずつしかこなしていけなくて、もどかしくて仕方がない。

iPod nano

iPod nanoを買ってきた。
最近はそうでもないけど、わたしは基本的にはずーっと自宅にいるので、外で音楽を聴きたくなるという状況がほぼなかった。
なのでiPodには興味がなく、使い方も知らずに恥をかいたりしてたのだが、このごろ語学学校やらジムやらに出かけることが多くなったので、生活の中に、移動時間というものが忽然と生まれた。

この時間に語学関係の教材やポッドキャストなんかを聴こうかなと、昨日突然思いついて調べたら、ちょうど先週新機種が出たところで、古い機種が安くなってるっていうんで、大急ぎでヤマダ電機に行ったらば、ピンクの16GBのだけ残ってた。買うならピンクと思ってたのでラッキー。

去年の暮れにMacbookを買ったときのポイントを使って購入できた。
Mac&ソフトバンクユーザーなんだからiPhoneを買えばいいのにって、いろんな人に言われるし、多少迷ったりもしたんだけど、いま使ってるデコ電にも愛着があるからさ。。。

手作り味噌

味噌ができた。。。
7月ころにチェックしたときはまだちょっと早そうだったのだけど、そのまま、暑くてめんどくさくなって、夏じゅう放置してしまった。

で、さっき包みを開けたら、なんだか色がかなり黒っぽくなってて、赤味噌どーん!!!って感じになっていた。
なんか怖くて、まだ味見してないんだけど、どんなんだろ。。。

それより、3.5キロもあるんだけど、どうすんのこんなに。とりあえず、まずはお味噌汁と、お肉かお魚の味噌漬けでも作ろうか。そろそろ明日あたり、実家から新米が届くし。

オルガン・メディテーション

きょうは、原田さんのパイプオルガン・コンサートを聴きに、江戸川橋の、カトリック東京大司教区の中心地・東京カテドラルへ行った。
そしたらコンサートではなく、礼拝だった。

でも、原田さんの演奏を聴くのは3回目だけど、今回が一番素敵だった。演奏と演奏の間に、みんなで読んだ聖書の言葉にもぴったり合っていて、なんだかすっと心に入ってひろがる感じがした。
神父さんは、結婚式でよく見る派手な衣裳ではなく、ふつうのスーツを着てた。

モダンででっかい建物は、外から見た感じからは意外なほど広い。代々木体育館に似てるなあ、と思ったら、丹下健三の作品なのだそうだ。
天井は巨大な十字架をかたどっていて、昼間ならそこから光がさすのだろう。コンクリートの大きな曲面の壁を見上げてると、あたまがぼおっとなった。

教壇上には、大きな赤い椅子(大司教様用?)と、左右に12個の小さい椅子。
おおお、ヒエラルキーだ~。。。ひえー
ほかにも、ピエタ像のレプリカとか、漢文の聖書(?)とか、フランシスコザビエルの胸像とか、踏み絵とかが展示してあったり、駐車場脇には「ルルドの泉」のコピーがあったりと、いろいろ面白かった。

幸せの光と影

うちもやっと光通信になった。
スピードはたいして変わらなかった気がする。

それにしても工事までのNTTとのやりとりの効率の悪さには辟易した。
営業の人に地デジの契約を執拗にすすめられたので、テレビほぼ見ないんですと言ったら、本気で驚かれたのにはこっちが驚いた。
いま同時に工事したら割安になるとか言うんだけど、年に2、3度知り合いが出たら見る程度だから、誰かに録画頼んでもいいし。何年か後に必要になったら、そのときに考えればいいし。

わたしも過去にはスカパー見まくってた時期もあったし、ほかにたくさん面白いことがあるから後回しにしてるだけで、べつにテレビが嫌いってわけじゃないけど、今は見なくても全然困らない。

どうして全員がテレビを見るという前提で話を進められてるのだろうか、というのはNHKの受信料の騒ぎのときも思ったなあ。
テレビがそこにあるからなんとなくテレビを見る、というのが、昭和時代的な、安定とか小さな幸せだったのかな…とは思うけど、わたしはもっと大きな幸せが欲しいのよ。

原宿うろうろ

きょうは、原宿のソーン・ツリーギャラリーさんに行って、イラストレーターの3rdeyeさんの個展を見て来た。
クレアの、わたしの挿絵が載ってる向かい側のページで、3rdeyeさんが描かれているので、もう2年近く毎月絵を拝見している。おしゃれでかっこいい展示だった。
同じフォトショップを使ってるとは思えない。。。
下絵を描く時に使う道具のことなど、お話を聞けて面白かった。

それから、26日のイベントのフライヤーをもらいに行った。(でも、どうやらフライヤーが足りないらしいので、今回はDMをお送りできないかも。。。)
イベント主催者のTさんに少し質問&おしゃべり。
先日載せた映像を作った方は、ロサンゼルスでお店をやっていて、そこで日本の作家を紹介していこうとしてるんだとか。
へーえ。。。いろんな人がいるもんだなあ。

ケンチャナヨ

しばらく更新が滞ってましたが、元気です。
今週は、時間をみつけては、韓国語の勉強をしてた。ジムのクロストレーナーで有酸素運動をしながらドリルを解いたりとか。
ハングルは合理的な文字なので、数時間で覚えられる人もいるそうだが、わたしはちょっと時間がかかった(まだ文字を覚えただけ)。

なんでいきなり韓国語の勉強をはじめたかというと、例の韓国プロジェクトのサイトでコミックエッセイを描くことになり、コミックエッセイらしく、文字も手書きにすることにしたのだけど、その翻訳版の文字もわたしが書き入れると前川さんが決めたから。

プロジェクトの人々はバイリンガルが多いので、不便もないし、とくに韓国語を覚えるつもりはなかったのだが。。。
プロジェクトでは、翻訳してもらった文を書き写すだけではあるけど、ゴッホが描き写した日本語みたいにへんてこなことになったら困るので、とりあえず表記のルールくらいは頭に入れておかなきゃいけない。

でもやってみるとこれが面白い。確かに文字の仕組みがよくできているし、表音文字だから、意味が分からなくても、超ゆっくりなら音読もできる。
で、辛ラーメンとか韓国海苔のパッケージの文字をぶつぶつ読んでみたりして、模様にしか見えなかった文字が、音を伴って見えてくるのってすごく楽しい。

でも、小学校から親しんできたローマ字なみに身に馴染ませるのは大変そうだ。
日本語では意識していない発音が多いし、読み方の例外的な決まりも多いので、本気で覚えるなら、とにかく耳で、何回もくり返し聞かないと。。。
こんなことなら春の韓国旅行の前に覚えればよかったような気もするが、(ソウルでは、英語や漢字の標識がほとんど見られなかった)
読めない文字に囲まれてる状況もあれはあれで面白かったんだよね。。。

Lucy’s Night Store

前にもちょこっと書きましたが、9/26(土)にイベントに参加します。
artmaniaさん主催の、「Lucy’s Night Store」です。
わたしはいつもどういうイベントなのかわからずに出展しがちだけど、今回もやっぱりよくわかってません(Lucyって誰?)

15組の作家による、アクセサリー、平面、立体などの展示&販売と、VJやバンドのライブもあるらしいです。どうやら「お店」がコンセプトみたいなので、空気読んで、わたしも今回はやや小さめのオブジェを販売しようと思っています。たぶん7~10個くらい用意するつもり。

気になるお値段は、、、各10,000前後かなあ。
賑やかしに、例のあの子も連れてく予定です(非売品ですが)。
会場は、銀座8丁目にある、銀座300barというお店(最寄り駅は新橋)。
始まる時間が深夜12時、終わりが明け方4時半ということで、アートイベントとしてはかなり珍しい時間帯だと思われますが、土曜日ですし、宵っ張りの方はぜひ遊びに来てください!

artmania presents Lucy’s Night Store
2009.9.26 / 24:00 ~ 28:30
Entrance fee : ¥1,800(1ドリンクつき)

【 exhibitors 】
開発牧子 / 横堀星子 / 美根康広 / 谷中ロヲ / F.E.A.R / 畠田浩平 / 岩清水さやか / 村田啓 / 小笠原心平 / 星之杏奈 / 日見津世 / 渡部修 / YELL / sheshe / Jire Gozen

トロワグロとガンダム

きょうは新宿のカフェ・トロワグロで打ち合わせランチ。
なにかのサラダと、なにかのグラタンと、なにかのアイスを食べた。複雑な味すぎて説明できないけど、美味しかった。ごちそうさまでした。
わたしは食べるのは速いほうだけど、打ち合わせしながらだとゆっくりになる。ミステリー小説の魅力についていろいろ伺って楽しかった。

それからお台場のガンダムを見物に行った。
正直いってガンダムにはそんなに興味はないが、はたしてわたしは、あれほど大きなオブジェを作りたいと思うだろうか、ということを確かめるだけのために行った。

広場につくと、涼しくなったとはいえ強烈な日差しの中で、ガンダムのまわりを取り囲んだ大勢の人たちが、斜め上を見上げてた。ウジェーヌ・アジェの写真「1911年の日蝕」みたいな光景だった。
ガンダムの首が動いたり目が光ったり煙が噴出したりするたびに、人垣から「うおおお~」って低音の歓声というかどよめきがあがるのが面白かった。

しかし空には雲ひとつなく、まわりにもなにもなくて、大きさを比べるものがない。人間と比べようにも、大きすぎて、かえってよくわからん。
自力でリアルに大きさを把握できるのはせいぜい5~6mくらいが限界なのかも。
ガンダムのまたの間をくぐってみても、やっぱりピンとこなかった。
これ、たぶん室内に置いたほうがもっと迫力が出ると思う。
たとえば、西新宿の高層ビルの吹き抜けとか。てか、ホワイトベースも作っちゃえば良かったのにねー(笑)

でも巨大な建造物には見慣れている現代人が(すぐ近くにはフジテレビもあるし)、あの程度の大きさのものを見に集まるのは、やっぱりガンダムだからこそなのだ。
おそらくマニアにとっては、実物大(なんだよね?)なところが重要なので、大きいとか小さいとか思うことにはたいして意味がないのだろう。(けどさ、中に乗り込めないとつまらなくないの?あれでいいんすか?)

わたしも自分で立体作ってて、自宅で作ってたら大きいと思うものでも、建築に比べたらゴミみたいなものだし、精巧な工業製品とかと比べると、こんなの意味あるのかな?なんて虚無感を覚えるときもあるのだけど、、、
意味があるかないかは、結局わたし次第ってことかな。ま、とりあえず、今のところは自分で大きさを実感できるものがいいみたい。

帰り道、気がつくと海風の砂ぼこりで髪がじゃりじゃりになっていた。